Sweet Mulberry Farm Diary
スウィート・マルベリー・ファームでおこる出来事
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思い残すこと・・・



先日、お母様からお話がありました。

「とても優しくて素敵な方よ」

ええ、お母様のお見立てでしたら
申し分ない殿方なのでしょう。

私はマルベリーに残り、
このファームを継ぐこともないので

いつかは・・・いつかは私にも
そういった縁談が来ると思っておりました。


そう、あの人との出会いがなければ
何も考えず、縁談をお受けしたと思います。


あの人は今、どこにいらっしゃるのかしら?


クリスマスの準備で町に出かけた時にお見かけした
あの人・・・

転んでしまった小さな女の子に手を差し伸べて
抱き起した時のあの笑顔
私の胸の中に残ってしまっているのです。

もう一度町へ出かけたらお会いすることができるでしょうか?



お母様、縁談はお受けしますわ。

色々準備もしたいと思いますので
町に出かけてもよろしいでしょうか?



可能性が少しでも、
もし町に出かけて会えるのならば

あの人に会いたいのです・・・


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華やかに・・・



リリィ・テイラーのパーティ用のドレスが出来上がったようです。
まぁ・・・なんと言いましょうか・・・



ええ。よく似合っていてよウィンディ。


あら、そんなことなくてよ、
大丈夫、本当に可愛らしいわ

え?可愛いよりは綺麗だと言われたい・・?

あっ、ええ、ええ、素敵だわ。
素敵なレディーに見えるわよ。



もともとジェニファーをイメージして作られたドレス。
サイズについては、裁縫が得意なナンシーが慌てて図り
リリィ・テイラーに連絡をしたそうなので

まぁ・・サイズ的には問題は・・・


鏡の前でくるくるまわりながら

「裾が長いのよね・・・このドレス・・・」

と何やら怪しげな言葉が聞こえてくるのだけれど、
聞き違いにしておきましょう。


「お、お嬢さん・・・」

扉を少しだけあけてケネスが顔を出します。

「ケネス、そんなところにいると邪魔!
ステフがお部屋に入れないじゃない!」

「いたっ。ステファニーお嬢さん痛いじゃないですか〜」

「ケネスのお尻が邪魔だったんだもん!」

ステファニーに叩かれたお尻をさすりつつ、
ケネスが部屋に入ってきました。


あら、ケネスも着てみたのね。
意外に似合うわよ。

「そんなこと言って、アンジェラお嬢さん、顔が笑ってます」

・・・そんなことないわ。


くすくす笑っている私の隣に、いたずら顔のステフがちょこんと・・・

どうしたのかしら?

私を見てに〜っと笑ったその時です・・・

ケネスの後姿を見た私は思わず・・
あっと。

「し〜〜!アンジェラ黙ってて、ケネスには内緒!」


ケネスのお尻には、かわいいかわいい、カエルのアップリケが・・・

「あとで、ナンシーに縫い付けてもらおうかな〜
あ、でも絶対取れない接着剤でくっつけちゃったから、大丈夫か!」


あらあら・・・
ケネスがあれに気づくのはいつのことでしょう・・・




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私の妹達は・・・



ああ、どうしてこんなに落ち着きがないのでしょう。

ジェニファーがリリィ・テイラーからパーティの招待状をもらったと言って
パーティの支度を整えていると・・・

またマルベリーで一騒動です。


きっかけは、ジェニファーの前髪・・・
そのままでも十分可愛いのに、
せめて手先が器用なナンシーにお願いするとか
他にも色々手があったでしょうに、
自分で髪の毛を切ってしまって
案の定、失敗。

せっかくのかわいい前髪が、前よりかわいい前髪に

あれではレディーとは・・・言えませんわね。


パーティに行けないと駄々をこねるジェニファー、
どうしてあんなにわがままになっちゃったのかしら?
私の所為でしょうか、とても落ち込みます。

パーティに行けなくなったジェニファーの代わりに選ばれたのは
ウィンディ、
私はオープニングパーティに御呼ばれいたしましたので
辞退しました。
それに・・・私には派手な場は・・苦手ですので。

エスコートはケネス。

ああ、ウィンディとケネス。
どうか大人しくしていてくれるとよいのだけれど・・・




・・・本当にあの二人をリリィ・テイラーのパーティに行かせるのですか?

お父様、お母様・・・

私、とっても不安です。
何かしでかさないとよいのだけれど・・・

はぁ。
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楽しいクリスマス・・・



今年は、お父様もお母様もファームにいらっしゃるので
私も含め、妹達はとても嬉しそう。

もちろん、ファームで働いてくれている皆も!


笑顔はとてもいいもので、
和やかで、とても安心します。

このまま、ずっと二人がファームで暮らしてくれれば・・・



いいえ、そうわがままも言えないわ。
だって私が長女なんですもの・・・


外は深々と雪が降っています。
少し寒いけれど窓のカーテンをそっと開けると
部屋の光が僅かに外に漏れました。

暖かい室内と、寒い外気で、窓ガラスはうっすらと曇っています。



指先でそっと・・・
さして何を書くわけでもありませんが
想いは彼方へ・・・



先日、クリスマスの準備に久しぶりに街へ出ました。
行動的ではない私はいつもお買い物には行かず、
部屋でゆっくり本を読んでいるのですが・・・

せっかくなので、私も町へ行くことにしたんです・・・

そこで、あの方にお会いしました。

一瞬で目が奪われてしまいました。
どこのどなたかもわかりません。
とても堅実そうで・・・

目の前で小さな女の子が転ぶと
すぐに駆け寄り手を差し伸べて・・・

いつか、私もあの人のような素敵な男性と恋に落ちることができるのでしょうか?


私は長女、このファームの跡取りですが・・・
私にはファームを守っていくことなんて出来ないわ。
このファームはウェンディが継ぐんだと
小さい頃から口癖のように言ってますもの・・・

ああ、あの方、すぐ馬車に乗ってどこかへ行ってしまったけれど
また町へ出ればお会いできるかしら・・・



思いに浸っていると

「何書いてるの?」

急にステファニーが顔出してくるのでびっくりして
慌てて、窓ガラスに書いたものを消しました。


やだ、やましいことなんて何も書いてないのに・・・

「消した!アンジェラ何か書いたのに消した!
ステフ、すっごく気になる!!」

まぁまぁ、ステファニーそんなことはいいじゃない。
ほら、セルマがデザートを用意しているわ、
一緒に食べに行きましょう。


・・ほっとため息一つ・・


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憂鬱な雨・・・



外は薄暗く、激しく雨が降っています。

秋の収穫もほどほどに、
この大雨・・・。

ふだん外で走り回っているステファニーとウェンディは
外に出られない鬱憤が溜まるのか 部屋の中で大騒ぎ!

いくらケネスが止めようとも言うことをきかないステフ、
運悪く、丁度お隣からおつかいで来たショーンに
当たり散らすウェンディ。


あらあら・・・

私は静かにしていたいのに。

もう、困った妹達ね。


深くため息をつくと
どこかからいい匂いが・・・


「さぁ、皆さん! 大騒ぎもそこまでですよ!」


セルマがナンシーと一緒に
部屋に入ってきました。

「先日採ったかぼちゃとりんごで作った
 パンプキンプリンとアップルパイですよ!」


ナンシー特製のおやつだわ!


「数は・・・
 全員分は間に合わないかもしれません。
 ですから、大人しくしてくださった、いい子から差し上げますからね!」


まぁまぁ、
セルマとナンシーはそんな作戦に出たのね
きちんと数は用意してあるのに・・・

さて、二人の作戦はうまくいくのかしら?
静かになってくれると嬉しいわ。


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少し早い秋の収穫



この農場で秋に採れるクランベリー。
今年は例年よりも早く実り、
ナンシーに連れられて私も一緒にクランベリーを摘みに来ました。

真っ赤でとても可愛らしい。
むくれているジェニファーを思い出すわ。

ねぇナンシーこれで今度は何を作るの?

今度は私にもお菓子作りを教えてちょうだい。
私も少しずつお料理を覚えていきたいわ。

え?
素敵なお相手がいるんじゃないですかって?

え、ええ?
ち、違うわよ!
別にそうゆう意味で言ったわけじゃないの。
やだ、ナンシーからかわないで。


えっと、えっと……
あ、そうだわ!
ねぇナンシー。
このクランベリーせっかくだからパピヨンに送らない?
甘いものが大好きな、いたずらお坊ちゃんに!






夏が終わり、秋がきて・・・


お父様達は今度はいつまでこちらにいらっしゃるのかしら・・・

青い空を見つめて大きくため息をついた。
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そよ風



爽やかな風が吹き、部屋のカーテンを揺らしました。
窓際で本を読んでいた私の頬に優しく触れて・・・

あら、いやだ。
うたた寝をしてしまったわ。

朝の涼しい時間に…と本を読んでいたのでした。

お父様からお土産にと頂いた本はどれも貴重なもので
とてもいい勉強になります。

内容が少し難しい時には、エレイン先生に伺えばいいし、
ゆっくりと本を読むことはとても大好きです。

ふぁ〜〜

うたた寝をしていたせいか体が強張ったみたいだわ。

大きく伸びをした拍子に膝にかけていた綺麗な織りのストールがするりと落ちました。

お母さまからの大切な頂き物。
上質なシルクで出来ているので扱いにも気をつけなければ・・

汚れてしまうと慌ててストールを拾い上げた私の足元に・・・
緑色の小さな生き物が。

あら、ステファニーのお友達かしら?

ねぇ、貴方。どこから入ったのかしら?
そんなところにいると干からびちゃうわよ。

私もしっかりファームで育った娘ですから、
生き物や昆虫などはそんなに苦手な方ではありません。

そっとステファニーのお友達を手に乗せて窓際へ

雨がやんだから貴方もいる場所がないのかしらね・・・

せめてもと日影の葉の上に水をたらして…


また気持ちのよい風が吹きました。
窓から外を見ると・・・

あらあら、あんな所にウェンディが。

午前中の授業はしっかり受けたのかしら?


そうだわ、お父様から頂いた本の中にウェンディが好みそうな冒険家のお話があったわ!
お勉強の嫌いなウェンディでもきっと気に入るでしょう!

お昼のときにでも渡してあげましょう。
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おかえりなさいませ、お父様、お母様!



お父様とお母様が半年ぶりにお帰りになりました。

私達四姉妹も、使用人達も本当に嬉しく、
昨日はファームの美味しい果実を摘み、
夜はセルマの美味しい料理でパーティを開きました。

お父様とお母様が帰ってきて、とても嬉しいの。

私は長女で、お父様達がいらっしゃらないときは
妹達の面倒を見なければという責任があります。
もちろん、長女の務めだからとても誇りに思っています。

妹達は個性があって、面倒を見るのも大変だけれど
とっても可愛いもの。

お母様のお膝の上に顔を乗せて、
カエルのケネスのお話でもしているのかしら?ステフ、

お父様に身振り、手振りでロデオ大会の報告をしているウェンディ、

お母様の素敵な都会のお土産に目をキラキラさせて楽しそうなジェニファー、

私はその光景をお父様とお母様の後ろでそっと見つめています。

ああ、幸せだわ。
お父様とお母様は海外に行って半年はお戻りにならない、
辛いと思ったことはないけれど、やはり寂しいの。

私は長女だから甘えるのは一番最後。


妹達の気が済むまで・・・

「アンジェラ」

お父様に呼ばれて、軽く首を傾げました。

「お前もここにおいで」

優しい微笑を向けて手を差し伸べます。
こんな時は私もちょっと高貴なレディーになった気分。

ファームの周りでパーティもあるけれど、きっと都会のパーティとは違うでしょ。
お父様にエスコートされると自分が淑女になった気がするの。

何故って、お父様は時に「本当に農場を経営しているのかしら?」
と思うような優雅な仕草をされるから、

お母様も、お戻りになったすぐは海外での生活が抜けないのか・・・
優雅な仕草が多いよう。

お父様と、お母様・・・
とても素敵なお二人。
でも、私…時に、本当に時に・・・
私達姉妹の両親にしては、その仕草が、優雅すぎ…るのでは…?

なんて、深く考えすぎだわ。

私達のお父様と、お母様には変わりがないもの。
大好きなお父様、お母様。

おかえりなさいませ。
出来ればずっとスウィート・マルベリー・ファームにいてね。


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