Sweet Mulberry Farm Diary
スウィート・マルベリー・ファームでおこる出来事
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わたしの夢



あらっ♪ナンシー、ご機嫌いかが?


・・・えっ、ヤケに機嫌がいいって?
そうね、今日はとっても気分がいいのよ!

私、ついに自分だけの夢を見つけたの!

お父様とお母様にも、理解してもらえて・・・


ふふっ♪壮大だけど、私にぴったりの夢だと思うの
今は内緒だけど・・・
もう少ししたらみんなにも話すわ

もうウェンディにも馬鹿にさせないんだからっ!




ナンシー、私ね・・・

私、ファームを離れようと思うの。




夢を叶えるためっていうのもあるけれど、
ここで、いつまでもお嬢様お嬢様・・・ってされてたら、
私 いつまでもこのままだなって。


お父様お母様の帰りを待って。

みんなにワガママを振りまいて。

外に憧れてばかりで、

そのくせ勉強にも打ち込めなくて・・・


変わりたいのよ

だってあのウェンディだって、
ドレスを着こなして、作法を身につけて
きちんとできたっていうじゃない?!

この私にできないワケがないわっ!


お父様もね、ステフを一緒に連れて
きちんと面倒をみることが出来るのなら、って
都会の方に住んでいる親戚に話をつけるっていうの。

それが、ステフにも私にも一番いいだろう って!!



・・・あら やだ、

ちょっとぉ、泣かないでよナンシーったら、

まだ決まった話じゃないんだし・・・


ちょっと、ナンシー?!待ってよ!!!



あああ、今の話はまだみんなには内緒だからね〜〜〜〜っっ!!!
 
 
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sense



ちょっ・・・

ちょっとウェンディ、
これどういうコトよ?!?


リリィの作ってくれたドレスだけが
今回パーティーに行けなかった
私の唯一の楽しみだったから

だからウェンディが帰ってくるよりも一足先に
ファームに戻ってきて待っていたっていうのに・・・


なに、これ?!


ドレスの裾が・・・・・

(・・・そもそもこれってドレス、っていうのかしら?)


膝から下が、ないじゃない!!!



・・・なによケネス、
都会じゃこういうのが流行っているの?

ふ〜〜ん・・・そういうものなのかしら?


たしかに、そう言われてみれば
ちょっと重めのブラウンを
バランスよくしているとも言えなくもないけど・・・

・・・・・斬新なのね・・・・・



まだまだ私にも勉強が足りないのかしら?



ああでも本当に羨ましいわっ

リリィ・テイラーのパーティー!


ウェンディ、ちょっと

馬なんていいから
もっと詳しく話を聞かせなさいよ!!



・・・って・・・
ああもう、ほんと逃げ足だけは速いんだから・・・


まあいいわ、その話なら
馬小屋でだって、どこでだって聞きたいわ!
今日は、あとで特別わたしから出向いてあげる




――ケネスからわたされたお土産たち・・・・・




可愛らしいバッグにポーチ
深いボンネットの帽子に
ちょっと珍しい生地が使われているチョーカー・・・


どれも煌びやかでまぶしいものばかり


ふと自分のドレスを見る

・・・私・・・もしかして

<ダサイ>のかもしれない



今回 すこしだけ都会を見てきて感じたの。
いま 目の前にあるリリィの新作を見てもそれを感じるの。


センスが違うのね・・・って。



小さいころは、何もかもが気に入らなかった。

ベージュやブラウンばかりのワンピース。

私も、ミシェルたちが着ているような、
もっと 華やかなドレスが着たかった!!



「ジャニファーお嬢様、素敵ですよ」
「お似合いですよ」
「お嬢様はオシャレですね」


なんて、周りの言葉に惑わされてきたけれど・・・


・・・きっと私、ケネスやマーティンのことも笑えないわね



ああ、もっと新しい世界をしりたいわ!



遊びたいだけじゃないの。
お洋服がほしいだけじゃないの。

わたしも、なにか・・・

なにか、光る感性がほしいの!



それは、きっとここじゃ育たないモノ・・・・・





煌びやかなおみやげは、
どれもこれも嬉しいはずなのに・・・


すこしだけ憂鬱な気分が残った。
 
 
 
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傷心旅行



もうっ・・・

なんだってこんなメに遭わなくっちゃならないのよッ!


ステフのせいで、こんな前髪になるし・・・
リリィのパーティーには行けなくなるし・・・
せっかく頼んだドレスは着れなくなるし・・・!


それにね、なんだかドレスが届いてから
ナンシーやセルマもうるさいのよ!!

ちょっと食べすぎだとか、運動もしなさいとかって!
余計なお世話よ、失礼しちゃうわっ


しかもその隣ではウェンディが
あたしのドレスを着て、エレイン先生から
挨拶の仕方だとか、作法やマナーを習ってて・・・


〜〜もうイヤッッッ!!!!

一人にさせてよ!!!!!!


そうしたら、見るに見かねたのかお父様が

「少し旅行でもして、ジェニファーも
 いろんな世界を見てきたらいい」

って、旅の手配をしてくれたの。


・・・お父様・・・!
ありがとう!!!

ああ!
憧れの都会・・・!
リリィのパーティーも捨てがたいけど・・・
もっと素敵な思い出を沢山作ってくるんだからっ


帽子を深くかぶって・・・


さあ 出発よっ!!!
 
 
 
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イメージ・チェンジ




マーティンったら、失礼しちゃうのよ!!!


私の知らない影で、プクプクに太った子ヤギに、こともあろうか

「かわいいから」

なーーんて理由で私の名前を付けていたのよ!!

もう、信じられないっ!


せめてウサギとか子リスにしなさいよっ
って言ったら・・・

なんて言ったと思う?!

「その子にはサンディっていう名前を付けたんだ」

ですって!


はぁ〜〜ん。

私はプクプクの子ヤギで
ちょこんとしたウサギはサンディなワケね。

マーティンの視力がもう少し良くなるように、
顔を中心に ちょっとマッサージをしてきてあげたわ。



それにしても・・・

そんなに私、太ったかしらっ?!


リリィ・テイラーに採寸してもらったサイズも
若干、そうね 若!干! 気になるところね・・・


た たしかにフェイスラインが前より少し
緩やかなカーブになったかもしれないわっ


そうだ、前髪を変えてみればすこしイメージも変わるかも・・・


鏡を持ってきて
そっと前髪にハサミをあてがう。


チョキ・・


「わっ!!!!!」


ヂョキッ .


「きゃああああ?!?!」

「あはははは、ジェニファーすごい声っ!!」


背後にいたのは、笑い転げるステファニー。

「ジャニファー、凄くコワーイ顔してたよっ♪」

「なによ!ハサミ持ってる時に驚かさないでよ!危ないでしょっ?!」

「ステフ、ジェニファーに笑ってほしかっただけだもん!
 ジェニファー最近ずーっとコワーイ顔してばっかりなんだもん・・・・
 ステフ悪くないっ!  ぷんぷんぷーん!!!」

と言うやいなや、部屋を飛び出し
バタバタ廊下を駆けてゆく。


「なんなのよ、一体・・・・


あああああああああ!!!」



〜〜前髪が、ほとんど無いっ・・・・・・!!!



1ヶ月をもってしても元には戻らなさそうな前髪を見ると、
ステフを怒る気力さえ もう起きてはこなかった


「なにっ?!今の悲鳴、なんなの?!」


隣の部屋からウェンディが飛び込んできたけれど、
言葉が出ない。

口をパクパクさせている私の前髪に気が付くと
ウェンディの目もその一点に釘付けになった。


ああ

ハッピー

バレンタイン・・・・・。



意識がゆっくり遠のいた。
 
 

  
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採寸。



ふぅ。

今日は楽しい一日だったわ!


リリィ・テイラーからスタッフが見えて・・・

最初は私と、スタッフさんと、
それからセルマとエレイン先生と
私の部屋でドレスの採寸をしていたんだけれど・・・

途中でソワソワしながらナンシーも入ってきて、

みんなで洋服やおしゃれのこと話しながら
お茶を飲んだり、デザインのことを話し合ったりして

女の子の楽しみを満喫した一日だったわ♪


ナンシーなんて、いつになくお喋りになって!
レースの見本に見入ったり、
スタッフの方の道具を見ては質問を繰り返したり・・・

私も若干怖いって思ってた、あの
気難しそうなメガネのスタッフさんとも
すっかり意気投合して・・・

なんだか、意外と似たもの同士だったのかしら??

年も近そうだし、そういえば面影もどこか似ているかも。


・・・ただちょっと気になったのが・・・


帰り際にスタッフさんに渡された採寸表。

サイズを見ると・・・
ちょっと全体的に数字が
大きくなってる気がするのよね


少し運動、しようかしら??
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リリィからの招待状



なにコレ?!?!


封筒(・・よね?)が水を含んでベチャベチャ!

サンディに頼んで、タオルでシッカリ
水を吸って、乾かしてもらったけれど・・・


ああもう、インクが滲んじゃってるじゃないのよ〜〜!
ステフ〜〜〜〜〜〜!!!!


キースが作った雪だるまを
クリスマスツリーと勘違いしたのか、

オーナメントやら
髪飾りやら
シルバーやら・・・

いろんなものを埋め込んだっていうのよっ!

もう、オーナメントはまだ解るとして、
どうして手紙まで埋めるのよっ?!?!

はぁ・・・・・


徐々に乾いてきた手紙に目をやると、
差出人は

『Lily Augast Taylor』

・・・リリィ・テイラー!!!


急いで中身を確認すると、
招待状のようなカードが 2枚


内容は―

・・・2月14日、セイント・バレンタインデーに
各地からのお客様を招いてパーティーを行うとのこと!


夢みたい、リリィから直々にパーティーに誘われるなんて・・・・・!!


これは着飾って出かけなくっちゃね!
さっそく、ドレスを慎重しなくっちゃ♪


・・・

・・・ちょっと待って、


エスコート役は・・・・・・・?!?!
 


・・・見た目重視で・・・

 

――お父様じゃ、駄目かしら? 
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天高く・・・



秋っていいわねぇ・・・・・


どれだけ生地の重なった豪勢なドレスを着ても、
余程激しく動かない限り
暑さにイライラしたり 汗をかくこともないもの!

存分におしゃれを楽しむことが出来るわ!


お母様やお父様も、まだまだしばらくはファームに居るようだし
過ごしやすい 気持ちのいいお天気が続いていて
エレイン先生のレッスン以外は特にやることもなくて・・・

なんだか最近は平和ボケしちゃうわ。



そんな最近の楽しみはね、
お茶の時間にナンシーやセルマが作ってくれるおやつよ。


秋って、食欲の秋って言うじゃない?!

まさにその通りよね。


さつまいもにジャガイモ、カボチャにマロン・・・・・

収穫を終えた 採れたての食材をつかって
甘〜〜く仕上げたスイーツは本当に最高なの!!!

家族そろってスイーツを楽しむ午後の時間が
いちばん好きなひととき。



今日もこれからお茶の時間♪

天気もいいし、部屋の窓を開けたまま
ダイニングへ向かおうとしたとき・・・



「ジェニファアアアァーーーーッ!!!!」


と叫ぶマーティンの声!


どこ?!と思って探すと
窓の外 牧場の方から、激しく鳴き喚くヤギの声が聞こえて


よ〜〜く見ると

牧場の柵に頭をまるごと挟んでしまったヤギと
それを引っ張りだそうとしているマーティンが・・・・・



「なんでこんな所に頭を入れちゃったんだよ、ジェニファー!!」

「ぐっ・・ぜんぜん抜けないじゃないかっっ」

「こんなにモコモコになっちゃって・・・

 秋だからって食べすぎだよジェニファー!!」




 

午後のティータイムの前に

やるべきことが一つ増えた。
 
 

  
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気を紛らわすもの



はぁーーーーーーーっ。

涼しい。

やっと忌々しい夏も終わりかしら?

明日からは思う存分 ロングでふわふわのドレスを着てやるんだからっ。
オシャレって大変なのよ!!!

いつまでたっても子どもっぽいワンピースを着ているステフや
「動きやすいから」って、恥じらいもなく
脚の見えるデザインを選ぶようなウェンディにはわからないんでしょうけれど!




夏も終わり、か・・・。

ひとつの季節の終わりを感じて思う。

お父様とお母様、今度はいつ旅立たれてしまうのかしら・・・・・。



ふと窓の外に目をやると、
マーティンが今度は頭にニワトリを乗せて走っている。

はぁ・・・・・・・



馬鹿馬鹿しい
きたならしい
と思う反面、

何度痛い目をみても かならずまた立ち直る
その底抜けの前向きさ加減が、すこし羨ましかったりする。


そういえば
この部屋からマーティンの仕事っぷり・・

というより、仕事中の数々の奇行を見下ろすのも
もう日課みたいなものね。



もしもまたいつか
お父様たちが長旅に旅立たれてしまったときには

この日課が少しは暇つぶしになるといいわね。




高級な化粧品でも
美しい装飾品でも
新しいドレスでも
珍しい海外の土産でも

どれでも誤魔化せなかったさみしい気持ちが

なぜか少しだけ晴れた気がした。



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四葉のクローバー



あつい・・・・・・・


もうどこにも動く気力もなくて
窓から農場のほうへ目をやると、

小やぎの追突を受けているマーティンが・・・


かなりの勢いで追突されたように見えるのに、
満面の笑みで おかしな身ぶり手ぶりをしながらまた走っていく。


まったく何を考えているのかしら
理解できないわ。



昨日も
こっちはこの暑さと、ドレスの重みでヘタヘタだってのに
土のにおいをプンプンさせて
泥まみれの手で愛を囁いてきたのよ?!!


あ〜〜〜っっっ!
思い出しただけで悪寒がするわっ!

いくら暑いとは言え、こんな寒気はいらないのよっっ!!!


四葉のクローバーを持ってきたのは、
すこし 誉めてあげてもいいでしょう。

でも、土の着いた作業服で告白しに来るだなんて・・・!


これだから田舎モノはイヤなのよっっ!!!



でも

四葉のクローバーなんてたしかに珍しいわね。



サンディに水の入ったグラスを持ってきてもらい
日差しのつよくない 窓のカーテン際に置く。


秘密の願いごと。



かっ 勘違いしないでよ!!


マーティン、あなたなんかのことじゃないんだからね!!!
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淑女の知恵



暑いッッッッ!!!

あ〜〜〜〜もうこの季節はホントに嫌いよっっ!
気温が高くて、湿気が高くて・・・・

ジメジメとしていて、ドレスが肌にひっつくのよッ

ああ、もう、嫌!!!

こんな鬱陶しい季節だと、部屋にいるだけでもなんだかイライラしてきてしまうわ。
マーティンも、いつも以上に鬱陶しいの!!
まるで、体にまとわりつくこのドレスみたい!
もう、バッサリ切ってやりたい気分になるわ〜〜!


母さま!

どうしてお母様はそんなに涼しい顔でいられるの?

私、ウェンディみたいな 脚が見えるような「はしたないドレス」は嫌よ
立派なレディーに見えないもの
でも、もうこの暑苦しさ、我慢できないわっ!!


そうしたら、お母様は静かに笑って、サンディを呼んだの

「このハンカチを、冷たい水で冷やしてきてちょうだい」


用意されたハンカチを手にすると、お母様は私の首筋にハンカチを当てた。
すーっとして、気持ちがいい・・・

「ジェニファー、いいことを教えてあげる。

 人間には、三つの"首"があるでしょう?

 首、手首、足首・・・・
 その三つの首を冷やすと、体温を簡単に下げることができるの。」


淡い色使いの綺麗なハンカチは、「素敵なレディーになってね。」って
そのままお母様からプレゼントされたわ。


お母様ってやっぱりステキ!


淑女には、華やかさや気品だけじゃなくって、他にも必要なものがあるのねっ!
知恵や、周りに揺さぶられない 静かな心・・・・・・


そうね。

次からは、マーティンを追い払うのにも、

声を荒げるんじゃなくって
手をあげるんじゃなくって

もうちょっと知恵を使って、効率的で即効性のある方法を考えましょう。
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