Sweet Mulberry Farm Diary
スウィート・マルベリー・ファームでおこる出来事
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今逢いに行きます



ついに…

ついに……

この日が

キターーーーーーーーーーーーーーーァ!!!!!!!

ああ、ジェニファー…!!

待ちに待った休日!
僕は……
僕は……!

夜明けとともにファームを経つ!

そう、君の待つ街へ出かけるよ!

久しぶりに君に会えると思うと、体が震えて……
あ、ああぁあ……
なんだか声が裏返りそうだよ……
フフフ……



君の部屋の前で、僕はノックをする。
すると声が聞こえてきて
可愛らしい声で「だぁれ?」って問いかけてくるんだ……
そうして僕は答える。
「ジェニファー、届け物だよ。」って……
少しだけ時間をおいて、すごい勢いで扉が開く。
ばたん!
「まぁ、マーティン…?!」
言葉の続きはこうさ!「あぁ、びっくりした!ファームからはるばる、私に会いに来てくれたの?嬉しい!!」
でも、言葉にはならない。
なぜなら?

ふふっ
僕は両手いっぱいの花束を持って、待っているからだよ……!
ジェニファーは驚いて声を失うんだ。
あのくりっくりの可愛らしい瞳を、さらに真ん丸くしてさ!
そんなジェニファーに僕は優しく声をかけるんだ。
「愛しいジェニファー。会いに来たよ…!」
嬉しさのあまり、ジェニファーはその場で涙を流すんだ……!!!!
そして僕はジェニファーを優しく抱きすくめる……



あああぁぁぁくぁwせdrftgyふじこlp!!!!


はぁ…はぁ…


KA・N・PE・KI・だ!!!

ふ、ふふふ……

今回は負けないぞ!
待っててよ、僕のジェニファ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!
 
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それは必然



はぁ……

心地よい春風がふく木陰で、僕は美しいため息をつく。

ああ、ねぇ、どうしてなんだい。

君はどうして、僕に会いに来てくれないんだい……?

隣で草を喰むジェニファーは、おおよそ子山羊とはいえない大きさに成長してきている。

成長するその姿を見るたびに、思い出すのは……

「ジェニファー……」

大きな潤んだ瞳
柔らかそうな唇
抱きしめたら埋もれそうな、包容力のありそうな抜群のプロポーション

ジェニファーの一つ一つが
今すぐにでも思い出せるのに………

「うっ……」

こみ上げてくる美しい涙を見られまいと
ジェニファー(子山羊)に顔をうずめる。

でも

でも……

ダメなんだァァァァ!!!!!

確かにジェニファーはもっふもっふしてるけど

ジェニファーは……

ジェニファーはァァァァァァァァァァア!!!!!!


君に会えない日々なんて耐え切れないよ!!!!

よし決めた!

次の休暇は

ジェニファー! 君に会いにいくよ!!!



フフ♪
きっと驚くだろうなぁ!

よーし!
そうと決まれば、休暇に向けて準備だ!

まずは、
開けた扉を完全に締められないように、隙間に足を入れる練習からだ!


待っててよ、ジェニファー!!!!!!!!!
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愛しのジェニファー




「はぁあぁぁぁぁ〜…」


もう何度目の溜め息か分からない
晴れた草原には新しい草花が青々と芽吹き、
輝かしい春の風を受けている
そんな中、ゆるい傾斜がかった丘の中腹に座っていた僕は
また溜め息を漏らした


「ジェニファー…」


1人都会へ旅立ってしまった想い人の名を呟けば、
目に涙が溜まってくる

太陽の光を受けながらも、物思いに耽り涙ぐむ今の僕は
さぞかし艶やかだろう
女の子にでも見られたら母性本能をくすぐりまくりで
きっと僕は攫われてしまう


「あぁ!僕の美しさは罪だ!アハハハハ!!」


と、当初の悩みから脱線し始めた僕の視界に、フッとアネモネが映った


「占ってみようかな…」


一輪だけ摘み、花びらを一枚一枚、風に乗せて流す


「ジェニファーは…」


戻ってくる

こない

くる

こない

くる

こない…


ここで、最後の一枚だけが残り、この占いの幸せな結果を僕は期待する

ジッとこの瞬間を噛み締め、目を閉じて
「戻ってくる!」と叫びながら最後の一枚を取ろうとした時
今まであった最後の花びらが、……無い!!


「あれ?」


辺りを見渡すと、さっきまで
僕の隣でスヤスヤ寝ていたはずのジェニファー(仔山羊)の口が
モシャモシャと動いていた


「わああぁあぁぁ〜!」


相変わらず
モシャモシャと口を動かしているジェニファー(仔山羊)の背中に抱き付き
僕はまた涙ぐむのだった
- | -

超えられた屍



 え?一緒に都会へ行ってくれって?
 いきなりどうしたんだい、ジェニファー?
 そりゃ、嬉しいけど‥‥
 え?ちょッ!待ってジェニファー!
 そんなにキツく抱きしめないでくれよ!
 わ!ちょッ!ちょっとジェニファーってば!
 男の僕を担ぎ上げられるなんて、凄い力だね!?
 アハハ!分かったよ、行くから!
 君となら何処へでも一緒に行くから!
 もう離してってば!
 アハハ!アハハハハ!


「――――――ッブハ!‥‥あれ?‥‥夢?」


垂らしていたヨダレを口元から拭い
上半身だけ起こし先程まで見ていた夢を想う
あまりにイイ夢だったから
このまま眠っていたかったんだけど

―――――っていうか


「なんで僕、エントランスの床で寝てるんだろう?」


ジェニファーに何か言いかけて、右ストレートを食らい
気絶して雪に埋もれたであろう事までは
自分でも予想が付くんだけど


「ジェニファーに何を言いかけたんだっけ?」


しかも、何か強い衝撃を受けたかの様に
身体中が痛い


ジェニファーに殴られた理由は忘れちゃったけど
とにかく謝らないと!


慌ててジェニファーの部屋まで行き
ドアをノックするも返答は無い


「怒ってるのかい?ジェニファー?」


呼び掛けて返事を待っていたら、丁度通りかかったサンディが
「お嬢様なら、暫く旅行へいきましたよ」と教えてくれた

「それと‥‥」



――――僕の背中に足跡があるという事も


とりあえず僕は、その場に転がり泣き崩れた
- | -

鉄拳



「ねぇ、ジェニファー。
 どうして、パーティへ行くの止めたんだい?」


足早に歩くジェニファーの後を追いかけつつ、ご機嫌を伺う

折角、久々に都会へ出て、可愛い女の子と出会え‥‥いや
ジェニファーとの素敵な1日を過ごせると思っていたのに

それに‥‥

最近のジェニファーはすこぶる機嫌が悪い


「その帽子も可愛いね」


少しでも気持ちを柔らげようと、
ジェニファーが被っていた帽子を誉めたんだけど
それが逆に地雷だったらしく

僕の身体を押して、走り去ってしまった


「はぁ‥‥流石の僕も、ちょっと挫けそうだよマイハニー‥‥」


この恋が、本当に実らない様な気がして、少し落ち込む
うつむいた視線の先に、この度のパーティ用に新調するはずだった
ジェニファーのドレスパネルが散らばっていた

静かに、それを手にとる


「‥‥ジェニファー‥‥」




―――ん?


僕が知っているジェニファーのサイズより、少し大きい


「もしかして‥‥」


そのパネルを手にしたまま、ジェニファーが走り去った方を振り返り


「ねぇ、ジェニファー?君もしかして、ふとっ――――――ッッ!!」





そこまで言いかけて、僕の意識は途絶えた
- | -

僕の芸術作品



積もった粉雪が風で舞う

太陽の光を反射しながら
ダイヤモンドダストがキラキラと輝く
そんな眩しい光に包まれ
まるで雪の精かのように佇む――――

僕ッ!!

もちろん、僕ッ!!

ああぁぁ〜!!

今日の僕もなんて美しいんだろぅ〜!!

あははは!あははははは!!‥‥ブェックシ!!


キースと一緒にスノーマンを作っていて
すっかり身体が冷えてしまった
でも、それもこれも全ては、
僕のこの芸術性高いスノーマンをジェニファーに見せつけて
彼女の心を僕に惹き付ける為の作戦

さっきまで、ジェニファーが居たベンチを優雅に振り返り


「このスノーマンを君に‥‥」


と、囁く――――――――が、居ない


「ジェニファー!?何処へいったんだい、ジェニファー!!」


早く君に、僕のカッコいい所を見せつけて
誘ってもらわなければ!

僕、知っているんだよ!!

君にバレンタインパーティーの招待状が届いている事を!!


君が僕以外の誰かと一緒に行くなんて考えられないし‥‥
あ、フフ、分かった!
照れてるんだね、ジェニファー!
そんな可愛らしい所も好きだよジェニファー!!


不自然にならない様、
細心の注意を払って何気なくジェニファーを探す


「あーあー!大変だぁ!!
 僕ってば2月14日暇だなぁ〜!
 予定ないんだけど、どうしようかな〜?
 すごく暇だなぁ〜!!」


君が声をかけ易い様、僕のスケジュールを大声で教えながらね
- | -

怒りの理由




「顔はやめてーーー!!顔はやめてくれよジェニファーーーッ!!」


泣き叫ぶ僕の顔に、ジェニファーの鉄拳が入ったのはつい先日の事
2発目を避けるべく、ジェニファーを押さえ込もうと手を延ばしたけど
見事なまでのカウンターで更にくらった拳

その後も、「顔はやめて」と言ったばっかりに
集中的に顔を殴られるハメになり‥‥

切れた口内が痛くて、セルマさんお手製のコンポートも食べれなかった


「はぁ‥‥、僕が何をしたっていうんだよ、ジェニファー」


柵にはまり、動けなくなっていた仔山羊を助けようとしてた時
急にジェニファーが怒濤の剣幕で迫ってきて、殴られたんだけど‥‥
この仔山羊に「ジェニファー」と名付けたのを気付かれたのかな?


「可愛らしい所が似てるから、愛を込めてそう名付けたのに‥‥」


今は無事に柵から抜け出し、
僕の隣でスヤスヤと眠る仔山羊を見つめながら
何がジェニファーの逆鱗に触れたのかを考えていると


「あれ?」


いっぱい食べて、丸々とふくれた
ジェニファー(仔山羊)のお腹をさすりながら


「また太ったかい、ジェニファー?」


次の瞬間‥‥

僕とジェニファー(仔山羊)は、
仁王立ちでコチラを睨みつけるジェニファーの影に覆われた
- | -

平穏な日



日中も大分過ごし易くなり、優しい日射しの下
遊牧した山羊や羊と一緒になって草原へ寝転がり
今もポカポカと暖かい光りを浴びている

此処最近は連日
家畜達の脱走やら何やらで手を焼き、慌ただしくしていたが
今日は朝から何事もない

そのあまりの穏やかさから
日課となっていた自酔の時間も忘れる程だ

珍しく訪れた平穏な時間

心地よい風に拭かれ
伸び過ぎた髪をそろそろ切ろうかとボンヤリ考えていた時
不意に仔山羊の鳴き声が聞こえた

じゃれるような鳴き声ではなく
悲痛にくり返されているその声に異常を察し
声の発信源を探す

すると


「ジェニファアアアァーーーーッ!!!!」


牧場の柵に顔をはさんでしまい
身動きの出来なくなっているジェニファー(仔山羊)を見付けた

冬への準備を始め、動物は本能的に太り、貯え始めるこの季節
例外なく、初めて迎える冬に備え
この子もスクスク大きくなってたのだが


「なんでこんな所に頭を入れちゃったんだよ、ジェニファー!!」


可愛らしい弾力をもったフワフワの頭部は
柵に綺麗に挟まっていて容易には取れそうにない

今日の穏やかな時間はもう終わり


柵を切ってジェニファー(仔山羊)を救出すべく
僕はノコギリを持ちに、今日も慌てて走り出したのだった
- | -

宿命



今日も緑が眩しく日光を反射し、視界を輝かす
そんな中、空中には羽根が舞い散り
フワフワキラキラと幻想的な風景を造り出していた

舞い散る羽根の持ち主かのように
その中心へ神々しく降り立った 美貌の天使が――――


僕ッ!!

もちろん僕ッ!!

ああぁぁぁ〜!!

今日の僕もなんて美し―――ッぶ!!


いつものように自分の美しさを再確認し、うっとりしていたら
頭の上にニワトリが乗ってきた

追いかけ始めてから、もうかれこれ1時間程経つだろうか
そう、僕は今、脱走したニワトリを捕獲しようとしている所だ

頭に乗ったニワトリに、やっと確保出来たかと思いきや
一鳴きしたニワトリはまた勢い良く走り出す


「くそ!ヒヨコの頃の恩を忘れたのかー!」


卵が孵る際、うっかり居合わせて擦り込みしてしまい
ヒヨコだった頃は、ずっと僕の後をついてきていたコイツ

ジェニファーにも「ふん、お似合いね」なんて笑われて‥‥

あの頃を思い出して少しホンワカしていたら
疾走したニワトリが農場の袋小路へ入っていくのが見えた

逃げ場を失い、牧場の柵の角でうずくまっている

「フフ‥‥、ジェニファーを追いかけ続けてついた
 僕のスタミナを舐めるなよ!!」

勝ち誇りながら襲い掛かったのだが
脚力で飛んだ足に顔を蹴られ、後ろに回られる

当分終わりそうの無いこの追いかけっこが
自分の宿命を暗示している様な気がして、一瞬項垂れたが‥‥



いいやッ!!

僕は絶対に掴まえてみせるよ!!

ジェニファァーーーーッ!!!!



叫びながら、僕はまた走り出した
- | -

Long shot!



空は晴れているのに、小雨が降っている
夏にありがちな不思議な天気だ

生茂る草原の緑
太陽の光に雫が反射し、キラキラと輝いている景色の中
まるで舞い降りた天使のように、その光の雫を浴びている―――



僕ッ!!

ああぁぁ〜!!

今日の僕も、なんて美しいんだろぅ〜!!

あははは!あははははは!!



華やかに笑いながら、両手を広げて草原を走る
軽く雨に濡れて、今の僕はさぞかし艶っぽく眩しいだろう


今ここにジェニファーが居たら、見とれてくれるだろうか?
僕の気持ちに、答えてくれるだろうか?


ぼんやり考え、空を見上げながら走っていたら
後ろから追いかけて来たらしいジェニファー(仔山羊)の追突を受けた

倒れ転んだ僕を無視したまま、ジェニファー(仔山羊)は走り去っていく



「こんなに可愛がっているのに、お前まで僕につれなくするのか‥‥」



地面に倒れ込んだまま、ふと眼を臥せると
そこには偶然にも四葉のクローバーが‥‥

優しくクローバーを摘み取り、スクッと立ち上がる




今日はコレを贈りながらジェニファーに告白しよう

もう何度目の告白になるのか判らないけど、偶然見付けたこの四葉と

空にかかった虹に賭けて!
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