Sweet Mulberry Farm Diary
スウィート・マルベリー・ファームでおこる出来事
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落ち着きのない家政婦



「なんだかそわそわして、落ち着きがないわね。
ナンシーにしては珍しいのではなくて?」


奥様の御髪を整えているとき、そう声をかけられました。
思わずどきっとして、手が止まります。


「え、あ・・いえ・・・」


確かに来客中のお客様のことが気になって気になって仕方ないのですが、
お仕事を放り出していくわけにもいかず、
でも、私のお休憩までいらっしゃるのか不安で、
少し手早に 奥さまの見事な御髪を纏め上げていきます。


「ナンシーは本当に器用だから、とても助かるわ」

「ええっ、そんなことはございませんわ。奥様・・・
年の離れた妹の髪をよく結い上げていたので慣れているだけです」

「あら、謙遜ね」

「奥様ったら、からかわないでくださいまし」

「ふふ、ごめんなさい。ナンシーが挙動不審で面白かったものだから
つい・・・」

「もう」



奥様の御髪は本当に綺麗で、いつまでも触っていたくなるほどの艶・・・


「奥様、終わりましたわ」

「ありがとう、ナンシー。
ほら、気になっているのでしょ?行ってきていいのよ」

「え?よろしいのですか?」

「そうね、お裁縫が得意な貴方の方が お客様のお相手が出来るんじゃなくて?
リリィ・テイラーの方々とお話したいでしょう?」


奥様はにっこりと微笑まれます。


「あ、ありがとうございます」


奥様に促されて、さっそくジェニファーお嬢様のお部屋へ・・・・

深呼吸をして、そっとノックをしました。



「家政婦のナンシーです。お部屋に失礼してもよろしいでしょうか?」



お嬢様の許可のお返事をドキドキしつつ、待ちますわ。


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