Sweet Mulberry Farm Diary
スウィート・マルベリー・ファームでおこる出来事
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超えられた屍



 え?一緒に都会へ行ってくれって?
 いきなりどうしたんだい、ジェニファー?
 そりゃ、嬉しいけど‥‥
 え?ちょッ!待ってジェニファー!
 そんなにキツく抱きしめないでくれよ!
 わ!ちょッ!ちょっとジェニファーってば!
 男の僕を担ぎ上げられるなんて、凄い力だね!?
 アハハ!分かったよ、行くから!
 君となら何処へでも一緒に行くから!
 もう離してってば!
 アハハ!アハハハハ!


「――――――ッブハ!‥‥あれ?‥‥夢?」


垂らしていたヨダレを口元から拭い
上半身だけ起こし先程まで見ていた夢を想う
あまりにイイ夢だったから
このまま眠っていたかったんだけど

―――――っていうか


「なんで僕、エントランスの床で寝てるんだろう?」


ジェニファーに何か言いかけて、右ストレートを食らい
気絶して雪に埋もれたであろう事までは
自分でも予想が付くんだけど


「ジェニファーに何を言いかけたんだっけ?」


しかも、何か強い衝撃を受けたかの様に
身体中が痛い


ジェニファーに殴られた理由は忘れちゃったけど
とにかく謝らないと!


慌ててジェニファーの部屋まで行き
ドアをノックするも返答は無い


「怒ってるのかい?ジェニファー?」


呼び掛けて返事を待っていたら、丁度通りかかったサンディが
「お嬢様なら、暫く旅行へいきましたよ」と教えてくれた

「それと‥‥」



――――僕の背中に足跡があるという事も


とりあえず僕は、その場に転がり泣き崩れた
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